相続放棄ってそもそもなに?
2024/06/19
今回は相続放棄について解説していきます。
ドラマなどでもよく耳にする「相続放棄」ですが、その内容については多くの方がぼんやりとしか把握していません。相続は突然自分ごととして起こってくるので知識を準備して備えましょう。
「相続放棄」とは、相続人としての地位はあるけれども、様々な事情から相続を希望しない場合に利用できる制度です。相続放棄によって相続する権利の一切を放棄してしまうので、死亡や欠格、廃除のように下の世代に代襲相続されることはありません。
相続放棄は他に共同相続人がいる場合でも、家庭裁判所に申述すれば自分1人で行うことができます。
相続放棄は、相続の開始があったことを知ったときから3ヶ月以内にしなければいけません。ただし、被相続人が海外で生活していたため、遺産の調査のために数回渡航しなければならず時間がかかる場合などのように、この期間内に相続放棄することができない事情があるときには、3ヶ月以内に熟慮期間の伸長の申立てを行えば、家庭裁判所が期間の伸長を認めてくれる場合もあります。
また、相続放棄をしても生命保険金は受取人に指定されていれば受け取ることができます。