後見人の財産管理の基本
2024/05/22
今回は後見人の財産管理の基本について解説していきます。
後見人は不動産の権利証・契約書・通帳などの重要な書類や貴重品の管理・保管を任されます。信託者本人の財産全体を把握したうえで、本人が生活していく上での収入支出を管理し、時と場合に応じてそれら財産を管理・処分します。
給与や年金、保険、家賃収入などの収入、日々の生活費、税金、保険料、家賃支払いなどの支出を通帳や現金出納帳で管理します。
あらゆる現金や通帳・カードを預かってしまうと信託者の日々の買い物や生活に支障をきたしてしまいます。そのため、後見人の財産管理方法として、管理財産をおおまかにふたつに分けて管理する方法が一般的です。
後見人はしばらくは使用予定のない不動産等の大きな資産や大部分の現金・預貯金を管理し、信託者本人へは生活で必要な分の小口現金をわたします。そして、それが足りなくなったら都度補充します。こうすることで信託者の金銭をターゲットにした犯罪や詐欺から守りつつも、生活を圧迫しないというバランスがとりやすくなります。