成年後見人の基本の仕事
2024/05/17
今回は成年後見人の基本の仕事について解説していきます。
成年後見人の業務は大きく分けて以下の3つに分けられます。
1 財産管理
文字通り信託者本人の財産を管理します。
預貯金(通帳やカードも含む)、保険、株式などの有価証券の管理、不動産などの財産価値の大きいものの管理や処分(売買や賃貸借契約等も含む)、相続における手続き(遺産分割協議への参加)、年金等その他の収入の管理、生活支出の管理などを担います。
2 身上監護
信託者本人の意思を尊重しつつ、本人の心身の状態や生活の状況なども考慮しながら、本人の生活や健康・療養等の支援をします。
本人の住居の確保、生活環境の整備、介護契約、施設等の入所退所契約、病院での治療及び入院手続などの支援などを担います。
3 必要時に家庭裁判所への報告書提出
家庭裁判所から求めがある場合には、後見事務に関する報告書を提出する必要があります。後見人が適切な業務を行っているかチェックするためです。おおむね一年に一度が目安ですが、基本的に裁判所からの告知はないので報告忘れのないように注意しましょう。