相続におけるお得な控除
2024/01/04
今回は相続におけるお得な控除について解説していきます。
相続税は相続する財産が多いほど税率が上がる超過累進税率が採用されています。10%~55%まで段階的に高くなるため、控除制度を活用して正味の相続財産を減らす対策が必要です。
「3000万円+(600万円×法定相続人の人数)」で算出される基礎控除はかなり大きな控除です。相続税がこの金額以下ならばそれだけでも相続税の申告は不要となります。
それ以外にも利用すべき控除は複数あります。
・配偶者特別控除
配偶者にのみ適用される控除です。1億6000万円、もしくは法定相続分までの遺産相続については課税されません。
・小規模宅地等の特例
330㎡までの自宅や土地は相続税の評価額の80%まで減額できるなどの控除があります。相続する土地が居住用・事業用・貸し付用なのかで控除の上限面積や控除割合が変わってきます。対象者は配偶者や被相続人と同居していた親族などです。
・未成年者の税額控除
相続人が未成年の場合に適用されます。相続税の額から一定の金額が差し引かれます。
これ以外にも控除はあります。相続税控除の種類や対象者を把握しておくことで、相続税対策を打ちやすくなります。