相続でもめる家庭の共通点
2024/01/06
今回は相続でもめる家庭の共通点について解説していきます。相続のご相談を受けてきた中での私の所感ですのでひとつの意見として読んでいただけたら幸いです。
相続でもめる家庭の特徴として最も目立つのは、親子や兄弟・姉妹間での配慮や思いやりのあるコミュニケーションが不足しているという点です。
遺産分割を火種にして今までしまいこんでいた相続人の本音や不満が表面化することが多々あります。相続の手続きや相談のために相続人たちが集まると、ささいなことをきっかけに言い合いになり、次第に感情的にどんどんヒートアップしてしまうのです。
「今まで私はこんなに我慢してきた」「そっちは昔〇〇でお金を出してもらっていた」「あの時もお前はそうだった」お互いに責め合ううちに、身内だからこそ許せない・ゆずれないの域にはいってしまいます。そして、分割に同意しない判子もおさない、といった険悪な状態のまま音信不通に…となってしまうのです。
こうした険悪な相続にならないためには日頃のコミュニケーションが何よりも大切です。家族だから大丈夫と放り出さずに、まめな連絡や今後の相談をまめにとりあっていきましょう。日頃の近況報告から互いの家庭状況や考え方を知れるので、いざ相続の話になった時にいくらか歩み寄りの心情的な余地がうまれます。