相続の話を早くするべき理由
2024/12/16
今回は相続の話を早くするべき理由について解説していきます。
相続の話題を家族に切り出すのは勇気がいりますよね。親の相続の話をもちかけたら「自分はまだ元気だ!それなのに相続の話だなんて…金が目当てか!親不孝者!」なんて怒らせてしまったという話も聞きます。親御様のお気持ちも分かるため難しい話ですが、それでも相続の話はできるだけ早くから家族とするべきです。
理由は3つあります。ひとつずつ見ていきましょう。
1 被相続人がお金に強いとは限らない
相続にはお金に関わる様々な知識が必要になります。また、方針を決定して相続人たちを引っ張っていくリーダーシップも必要になります。だからこそ、被相続人の能力で相続準備ができるのか、それとも専門家を入れるべきなのかを判断する必要があります。そのためにも早めに動いて見極めていくべきです。
2 被相続人が死期を間近にして正常な判断をくだせるか分からない
人間誰しも自分の死期が近づくと冷静な判断ができなくなります。認知症リスクもあります。認知症は国民病と言われるほど誰もがなりうるものです。だからこそ、体が元気・頭が働く・心が健康なうちに相続準備を始めるべきです。
3 相続は当事者が複数人いる共同プロジェクト
財産の相続については被相続人の意思が反映されます。ですが、残される家族のためにも、家族全員の同意や納得の得られる形であるべきだと思います。そうしないと相続が「争続」になりかねません。だからこそ、家族全員で財産や相続について話し合うべきなのです。そこに資産の多寡は関係ありません。