認知症の親のサポートのために成年後見が必要になる時
2023/10/25
今回は「認知症の親のサポートのために成年後見が必要になる時」について具体的にご説明します。
1. 認知症の親の預貯金を引き出すとき・口座解約をするとき
「キャッシュカードをなくしてしまった」「暗証番号を忘れてしまった」「まとまった金額を引き出したい」といった時には、本人以外は手続きができません。
2. 認知症の親の不動産を処分するとき
認知症などで意思表示ができない場合、不動産売買などの法律行為や手続きができません。家族であってもその不動産の名義人以外が勝手に売ることはできません。
3. 認知症の親の遠距離介護
認知症の親と離れて暮らさないといけない時には、親のすぐそばでサポートをする後見人が必要です。緊急入院や施設入所などの対応も必要になります。
4. 治療法の選択や決断
かかりつけ医や主治医などから、病状の説明を受け、治療法を選択する場面で治療を受ける本人が意思決定をすることに不安がある場合後見人が必要です。
5. 認知症による詐欺被害の防止
認知症の老人を狙った詐欺が横行しています。そうした悪質な犯罪から家族を守るためにも後見人を活用することができます。
6. 親族の使い込み防止
認知症の親の面倒を見る親族が個人的な利益のために本人の預金や年金を使い込んでいる場合もあります。資産が持ち主の利益のために適切に使われているかを監視することができます。