成年後見とは
2023/10/25
成年後見とは、認知症や知的障害・精神障害などにより判断能力が不十分になった人の財産管理や生活をサポートする制度です。後見人がサポートすることで「その人らしい、安心・安全な生活」をかなえることができる制度です。
高齢化の一途を辿る日本では、認知症人口の増加が避けては通れない問題になっています。認知症はさらに親の財産管理や実家の片付け、相続、空き家問題、おひとり様の老後問題といった様々な問題に派生します。家族が幸せに長生きするためにも、成年後見について理解しておくことは非常に有益です。
成年後見を活用すると、本人でないとできなかった各種手続きや判断を本人以外ができるようになります。
例えば、認知症の親がいると仮定しましょう。親のために代わりに各種手続きをしたいと思っても本人以外では手続きできないものがあります。「預貯金の引き出しや口座解約」「不動産の処分」などです。入院や施設入居のためにまとまった金額が必要になった時には大変です。預金や不動産などはあるのに親本人の判断能力が無くなってしまったために、お金の工面ができずに金銭的負担を他の家族が負わなければならなくなってしまうこともあります。
これはあくまで一例ですが、こうした事態がおこらないためにも成年後見は手段のひとつとして御一考ください。